水光注射は痛い?「手打ちは激痛」なのに平気な人がいる理由

「水光注射が痛くないなんて、誰が言ったの?」。この言葉を、診察室で何度も聞いてきました。口にするのはたいてい、他院ですでに受けて、思い出すといまだに顔をしかめてしまう方です。
まず、あなたが考えたことのないかもしれない話から始めます。同じ水光注射でも、涙が出て途中でやめてほしいと言う人もいれば、最初から最後までほとんど何も感じない人もいます。その違いは、あなたが痛みに強いかどうかではないことが多いのです。痛みのコントロールと手技がうまくできているかどうかに、かかっています。
この記事では正直にお話しします。水光注射の痛みがどこから来るのか、なぜ痛む人と痛まない人がいるのか、当院ではどうしているのか。そして、あなたが一番聞きたいであろうこと——完全に痛くないのか、についてです。
水光注射が痛くないなんて誰が言ったの?まず、なぜみんな怖がるのか
水光注射は、医学的にはメソセラピー(mesotherapy、細い針で保湿成分や栄養を皮膚の浅い層に注入する治療)と呼びます。その特徴は「点がとても多い」ことです。顔全体に行うと、数十か所から100か所以上の穿刺になります。
痛みは主に二つから来ます。一つは針が皮膚を通る瞬間。もう一つは薬液が入るときの張る感覚です。これらに、びっしりと並んだ針の数が掛け合わさるので、積み重なると一気に強く感じます。さらに、目の周り、人中、骨の縁の近くなど、もともと敏感な部位もあります。皮膚が薄く神経が密なため、痛みが鋭く感じられます。
ですから、ネットには「手打ちは激痛」「3針目で涙が出た」という体験談があふれています。その痛みは本物で、大げさだとは言いません。ただ、分けて考えてください。その痛みは「痛みのコントロールがうまくいかなかった」水光注射であって、水光注射がもともとそこまで痛くなければならないわけではありません。
同じ水光注射なのに、なぜ涙が出る人とほとんど感じない人がいるのか
重要な変数は実はそう多くありませんが、どれもが体感を大きく変えます。
一つ目は、麻酔を十分な時間置いたかどうかです。表面麻酔は浸透して効くまで時間が必要です。数分置いてすぐ始めるのと、しっかり効かせるのとでは、感じ方がまるで違います。急いで、まだ効いていないうちに始めれば、当然痛いのです。
二つ目は、ゾーン分けとペースです。最初から最後まで一気に打つのと、ゾーンごとに進めながらあなたの反応を見ていくのとは、別の体験になります。
三つ目は、手打ちか機械かです。水光ガン(機械注射)は速く針数も一定ですが、陰圧で皮膚を吸い上げ、固定された深さで入るため、敏感な部位には容赦が利きにくいところがあります。手打ちは医師が一針ずつ深さと力を加減します。少し遅いですが、あなたの部位に合わせてその場で調整できます。それぞれに向く場面があり、詳しくは〈手打ちと水光ガンは何が違うのか〉に書きました。
| 比較項目 | 水光ガン(機械) | 医師の手打ち |
|---|---|---|
| 針の深さ | 固定された深さ | 一点ずつ医師が調整 |
| 速度 | 速い | やや遅い、反応を見ながら |
| 陰圧吸引 | あり、敏感肌には不快 | なし |
| 痛みのその場調整 | しにくい | 可能、あなたの反応に合わせて |
重要なポイント: 水光注射が痛いかどうかは、水光注射という治療の宿命ではなく、痛みのコントロールの質の問題に近いのです。
当院では、水光注射はどんな感覚か
当院のやり方をお話しします。
当院は手打ちに、緩和鎮痛麻酔、つまり全身麻酔ではない鎮痛の組み合わせを用います。麻酔は本当に効いてくるまで置いてから始め、効かせるべき部位はしっかり効かせます。治療はゾーンごとに進め、私はあなたの反応を見ながら打ちます。多くの方が、想像していた水光とはまるで違った、ほとんど何も感じないうちに終わった、と言ってくださいます(痛みには個人差があり、その点をお約束はしません)。
もしあなたが、他院で水光注射が怖くなってしまった方なら、正直に言って、当院で一度試す価値はあると思います。全体を快適にして、怖くないようにすること。そこに一番心を配っています。
途中でどこか痛いと感じたら?そう言ってください、その場で強めます
これは、手打ちで、しかも医師がすぐそばにいることのもう一つの利点です。
緩和鎮痛麻酔の特徴は、眠らされないことです。最初から最後まで意識がはっきりしています。つまり、どこかが少し気になったら、すぐ私に言えるということです。私はその場で鎮痛を足したり、ペースを落としたり、入れ方を変えたりしてから続けられます。全体があなたの感覚に沿って進みます。私が一方的に打ち切るのではありません。
これが、私が完全に感覚をなくすまで麻酔をかけたくない理由でもあります。あなたに感覚が残っていて、私と話せるからこそ、どこにもう少し配慮が必要かをその場で知ることができます。快適さと、過程を手の内に保つこと。当院ではこれが同じことなのです。
では「完全に痛くない」と言えるのか?なぜ当院はそう言わないのか
あなたが一番聞きたい言葉は「完全に痛くない」だと、わかっています。
ですが私はそう書きませんし、お約束もしません。理由は簡単です。痛みはとても主観的で、耐性は人それぞれ、敏感な部位やその日の状態でも変わります。一人ひとりに「絶対に何も感じない」と胸を張れる人はいません。そう言い切る相手こそ、少し気をつけたほうがいいのです。
正直にお伝えできるのはこうです。全体を、ほとんど気づかないほどにすること。それが当院の特色であり、毎日行っていることです。途中で少し感覚があっても、その場で言っていただければ私が対処しますので、歯を食いしばらせることはありません。きれいな「完全に痛くない」で誘い込むより、こうして正直に言うほうを選びます。
重要なポイント: ほとんど感じないように仕上げることと、口で「完全に痛くない」と約束することは、別物です。当院がするのは前者です。
もし、水光注射が怖くなった経験があるなら
痛みが怖いのは、ごく普通のことです。ですが、こうお伝えします。それが、肌のお手入れをあきらめる理由になってはいけません。
痛みのコントロールをきちんとすることは、快適さのためだけではありません。あなたがリラックスして、痛みでびくびく逃げずにいられれば、私は均一に、的確に打てて、成分も本来あるべき場所に収まります。だから「痛くなく打つ」ことと「うまく打つ」ことは、もともと一つにつながっています。
治療そのものをもっと知りたい方は、水光注射(メソセラピー)の施術案内をご覧ください。施術後の回復がどのようなものかは、〈注射後の痛みと回復期間〉が参考になります。当院が各種の注射で痛みの軽減をどう組み立てているかは、痛みの軽減についての全体的な説明にまとめています。また、ヒアルロン酸(hyaluronic acid、HA)注入の痛みについては〈ヒアルロン酸注入は痛いのか〉で別に書きました。考え方には通じるところがあります。
あなたの肌が適しているか、どの成分が合うか、治療をどう組み立てるか、費用はどうなるか。こうしたことはあなたの状態によって個別に計画するもので、対面診察のときに直接お話しします。LINE で個別にお尋ねいただくこともできます。痛みが怖くてずっと迷っているのなら、私が直接評価し、痛みを抑える方法をはっきりお伝えする予約をどうぞ。
医療に関するご注意:本記事は啓発のための情報であり、個別の医療アドバイスではありません。水光注射(メソセラピー)の効果と持続期間には個人差があり、「永久」の効果はなく、効果を保証するものではありません。麻酔と痛みの軽減方法は、あなたの状態と施術部位により対面診察で判断します。痛みには個人差があり、本記事は無痛や完全に痛くないことを保証するものではありません。水光注射では発赤、内出血、腫れ、感染などを伴うことがあり、多くは一時的ですがリスクがゼロであることを保証するものではありません。麻酔薬にアレルギーのある方、妊娠中の方、施術部位に感染や皮膚病変のある方は通常適応となりません。実際の適応と痛みの軽減計画は対面評価により判断します。
専門分野
資格・経歴
- 高雄醫學大學醫學系
- 高雄長庚醫院皮膚科專任主治醫師
- 高雄長庚醫院美容中心專任主治醫師
- 廈門長庚醫院皮膚科兼任主治醫師
- 廈門長庚醫院美容中心兼任主治醫師
「すべての手術で、極小の切開と精密な技術で、患者さんに理想的な結果をもたらすよう努めています。低侵襲手術は技術だけでなく、患者さんへの敬意と約束です。」
